その３５

○　Sonny Rollins In Japan / Sonny Rollins

1 Powaii
2 St.Thomas
3 Alfie
4 Moritat

Sonny Rollins(ts)
Yoshiaki Masuo(g)
Bob Cranshaw(b)
David Lee(ds)
Mtume(conga,ds)　1973.9.30 東京・中野サンプラザライブ

なんとも日本人好みの選曲ですね。^^

Powaii　
延々２０分近くの、気合いに満ちた演奏です。
ただただ、吹きまくっているという印象です。
ロリンズの音に煽られたような増尾さんのギターソロがいいですね。
テーマのはっきりしない、ややフリーに近いような演奏。
クランショウのベースも控えめに熱い。
音色も少し固めな感じかな。
幾度となく演奏されてきたオリジナルだそうですが、
このライブ・イン・ジャパンが初のレコード化だとか。
そういう意味でも貴重な記録です。

St.Thomas　は、今更語る必要のないナンバーですが
オリジナルの演奏よりもゆっくりしたテンポ、
丁寧に演奏されています。
今でもこの曲はライブで演奏されておりますが、
このアルバムでの演奏はまだまだ若いなぁ・・・という印象ですね。^^
最近はカリプソ色が強くなっておりますが、
この頃の音はまだ力強い感じです。

Alfie　では増尾さんのギターソロが印象的です。
ちょっと哀愁が漂っていて・・・なんともいえません。
ラストのしめ方がちょっとユニーク。

Moritat　観客の手拍子が「待ってました！」という臨場感に溢れていて
ロリンズの演奏ものっている感じです。^^
サキコロでの演奏より軽快なテンポで、ピアノがなくても違和感なく聴けます。
ここぞとばかりに吹きまくっておりますね。

日本公演での貴重な記録が聴けること、とても嬉しく思いました。
欲を言えば、ロリンズの「歌」（スタンダード）が収録されていると
もっとポイントが高いんですけどね。　^^;

1973年というと、今から30年前も前・・・
ロリンズの40代の頃の演奏ですね。
ジャケットのヒゲも、髪も黒く若いです。
でも、赤いシャツは今とあまり変わりませんね。^^

haru